包茎手術
包茎には完全包茎(真性包茎)、不完全包茎(仮性包茎)、カントン包茎の3種類があります。必ずしも手術が必要というわけではありませんが、カントン包茎で包皮が陰茎を圧迫して亀頭の細胞が壊死するリスクがあるような場合には、緊急に手術を行う必要があります。
カントン包茎や真性包茎では、容易に包皮を剥くことができないために衛生面での心配があります。痛みでセックスが困難だったり、性生活に支障をきたしたりすることもあり、また、精神的にコンプレックスになっているようなケースもあります。真性包茎は不妊と関係するといもいわれています。こうした観点からQOL(生活の質)に影響があるようなら、手術による治療で問題解決することをおすすめするケースがあります。
包茎によるお悩み
包茎は病気になりやすい?
- 亀頭環状溝に垢が溜まりやすく、非衛生的になりやすい
- 亀頭炎や包皮炎といった炎症性の疾患のリスクが高まる
- 尿路感染症のリスクが高まる
- 陰茎がんのリスクが高まる
- 性感染症で女性に悪影響を与えてしまうリスクがある
- 臭いなどに悩まされる
機能面での不都合がある
- 勃起した際に痛みがある
- 陰毛を包皮に巻き込みやすく、痛みや傷がつくことがある
- 包皮が過剰すぎて排尿時に飛び散って周囲を汚してしまう
- メンタルの影響でセックスに積極的になれない
- 温泉の入浴などで恥ずかしい思いをする
手術方法
環状切開術を日帰り手術で行っています。
最も安全に行う標準的な方法で、包茎の原因となる狭窄部も切除するため、術後に縫合部が目立たず自然な仕上がりとなります。
さらに吸収糸で縫合するため必ずしも抜糸を行う必要はありませんが、抜糸をした方が傷がきれいに治ります。
術後の経過
創部の状態の確認が必要なため、手術翌日に必ずご来院ください。
患部を濡らさない限り、手術翌日からシャワーは可能です。入浴は包帯やガーゼを取った1週間後から可能です。
基本的に1週間後に来院の上、患部のチェックをして、抜糸を行います。
患部に衝撃などを与えない限り、通常に仕事や通常生活に従事することができます。スポーツなどは1週間程度は避けてください。
最低1ヵ月はセックスや自慰を控えましょう。
パイプカット
睾丸でつくられた精子は精管を通って前立腺にいたり、ここで分泌される精液に混ざって射精されます。パイプカットとは前立腺の手前で精管を縛って切り離す精管結紮(けっさつ)を行う避妊手術です。手術後でも射精できますし、精力低下なども起こりません。
切り離した精管の再生は難しいため、手術後に妊娠の可能性はなくなります。パートナーとよく話し合った上で、手術を決めてください。
手術方法について
身体への負担が少ない日帰り手術で行います。所要時間は30分程度で、吸収糸で縫合しますので、抜糸の必要もありません。事前の説明も含め1時間程度ですべての処置が終わりますので、手術後すぐにご帰宅いただけます。
標準術式
局部麻酔で行います。陰嚢中央部を3、4mm切開し、精管を剥離して取り出し、精管を縛った後に切り離します。
術後処置と経過
手術後、睾丸や下腹部に軽い痛みを感じることがあります。
シャワーは手術翌日から、入浴は1週間後から可能です。
手術後、1ヵ月は避妊が必要です。しばらくは精液に残った精子が含まれてしまうためで、1ヶ月後以降に精液検査を行い、精子が出ていないことを確認します。
手術費用について
包茎手術 | 120,000円(税別) |
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パイプカット | 120,000円(税別) |
*局所麻酔、手術代、吸収性縫合糸(自然に溶ける糸)代、術後の消毒処置を含みます。
*術後10日までの診察料はかかりません。
*無痛の下半身麻酔を希望される方は、別途費用が必要です。
*手術は完全予約制(手術日は金曜のみ)。事前に手術日の相談、及び術前検査等の診察が必要となります。
尚、その際の診察料は、手術費用とは別途(術前検査に応じて)かかります。
→現在、自費手術の受付は都合により休止しております。(R6年4月現在)